「かにまつり」のPRに奔走
池野政義
トップページ > ニュース > 直行「越前がにバス」 道の駅越前-JR福井駅 福井県越前町、漁解禁6日から実験 新幹線誘客 利便性探る
福井県越前町は越前がに漁解禁日の6日から、同町厨の道の駅越前とJR福井駅東口をつなぐ直行バス「越前がにバス」の実証実験を始める。2024年春の北陸新幹線福井駅開業に向け、観光客らを呼び込む2次交通としての利便性を検証する。予約制で来年3月27日までの土日曜と祝日、年末年始に運行。町役場で2日、車両を披露し、青柳良彦町長は「1人でも多く越前町へ誘客したい」と述べた。
バスは27人乗りの中型。車体に迫力満点の越前がにの最上級ブランド「極(きわみ)」の絵や、越前海岸に広がる水仙畑の写真でラッピングした。車内通路にはつり橋をイメージしたイラストを描き、乗客に海の上を渡る感覚を楽しんでもらう。
移動中の車内で、町の情報やカニ漁の動画などを見てもらおうと、各座席に町観光連盟のサイトや動画投稿サイト「ユーチューブ」につながるQRコードを用意。フリーWi-Fi(ワイファイ)を備えている。
道の駅越前発で午前と午後の1日2往復(初日午前は福井駅発のみ)する。中学生以上は片道1800円、小学生以下は同900円。路線バスに比べ中学生以上だと360円高いが、所要時間は45分短い。福井鉄道に運行を委託する。
北陸新幹線福井駅開業で県内観光客の増加が見込まれる中、鉄道のない越前町は2次交通が課題。インパクトの強いバスでカニや水仙をPRし、誘客につなげていきたい考え。 車体披露会で青柳町長は「目立つラッピングなので、道中も町をPRできる」と強調。織田保育所の園児16人も参加し、一足早く乗り心地を体感した。
予約は福鉄バスチケットセンター=電話0778(21)5489。インターネットでも「発車オーライネット」から予約できる。