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中瀬康雄
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福井県は三十一日、二〇〇八年度(十一月六日~三月二十日)の越前がに漁の結果(速報値)をまとめた。雄のズワイガニ(脱皮半年以内の水ガニを除く)の漁獲量は二百四十七トンで、豊漁だった前年度を5%上回り過去三番目の多さだった。ただ一キロ当たりの価格は14%、七百五円下がったため、漁獲金額は10%減の十一億三百万円だった。
ズワイガニの漁獲量は一九七二、六七年に続く豊漁。二百トンを超えたのは二年連続。一キロ当たりの価格は四千四百七十二円だった。
水ガニは今回初めて、資源保護を目的とした漁業者の自主規制により、漁解禁日を遅らせたため、漁獲量は前年度比52%減の八十八トンだった。
雌のセイコガニは、同26%ダウンの百十七トン。
ズワイガニ、セイコガニ、水ガニを合わせた総漁獲量は22%減の四百五十二トン。量の減少に伴いセイコガニ、水ガニの単価が上がったため、漁獲金額は12%減の十五億一千百万円。出漁船の延べ操業日数は5%減の四千五十四日だった。
資源保護の取り組みを進めている中でのセイコガニの減少について、県水産課は「十年以上前は百トンを切る年が続いていたが、近年は百トンを上回っている。増加の兆候がみられる中での、変動の一つではないか」と話している。