今シーズンの越前がにの雌・セイコガニ漁が10日終了し、県漁連三国支所は坂井市の三国漁港での水揚げ状況をまとめた。水揚げ量は昨シーズンの約3分の2に当たる1万6239キロにとどまり、1998年度以来13年ぶりに2万キロを割り込む不漁だった。
漁は昨年11月6日に解禁。同港には三国港機船底曳(そこびき)網漁協所属の底引き網漁船など14隻が水揚げした。操業日数は、昨シーズンより3日多い20日だったが、水揚げ量は昨シーズン(2万4766キロ)より8527キロ減少。96年度以降では最悪の水揚げ量だった。
取引額も昨シーズン(5471万6千円)より1648万6千円減の3823万円となった。同支所では「例年セイコガニがいる漁場に今季は少なく、早めにズワイガニ漁へとシフトした船が多かったのでは」とみている。
雄のズワイガニ漁は3月20日まで続く。1月10日現在で水揚げ量は昨年の2割増だが、単価は安く推移しているという。