「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2006年3月 > 福井県が献上ガニ延期の検討 重油流出事故の影響で
福井県が八日に予定していた皇室に献上する越前ガニの調理が、悪天候や重油流出事故などの影響で延期される可能性が高まっている。
献上ガニは大正十一年以来、毎年行われており、三国漁協が担当。天皇、皇后両陛下をはじめ七宮家に届けられている。今年は七十一回目に当たり、三国町安島の「やまに」で八日午後六時半から調理が行われ、県が九日に各宮家へ届ける予定となっている。
しかし海が大しけのためカニ漁ができない状態が続いているほか、重油流出事故の影響で延期される可能性が出ている。これまでには戦時中の昭和十九年から二十一年までと、昭和天皇が死去した平成元年には中止された。
担当課の県秘書課ではカニ出漁の状況をみて、八日午前九時に献上ガニを実施するか延期するかを決めることにしているが「しけが続いており、八日も出漁できないかもしれない。漁場にも流出した重油の影響が出ているのかどうか心配」と話している。