長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 2001年3月 > 越前がに愛した開高健さんを顕彰 生誕80年でゆかりの地巡る
祖父母と実父が福井県坂井市出身の芥川賞作家、開高健さん(1930-89年)を顕彰する「記念会福井」は13日、県内ゆかりの地巡りを行った。
開高さんの生誕80年を記念して企画、会員24人が参加した。開高さんが残した言葉「悠々として急げ」が刻まれた石碑(坂井市丸岡町)や、文学碑や資料がある越前町の自然文学資料館などを見学した。
開高さんが何度も訪れた越前町の「こばせ旅館」では、開高さんが好んだセイコガニをご飯に盛った「開高丼」を味わった。記念会福井の会長で、同旅館を営む長谷政志さん(78)は、開高さんと出会った経緯や思い出を披露した。「竹を割ったような性格で男の中の男。しかもロマンがあった」と人柄をしのんでいた。