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池野政義
トップページ > ニュース > 越前がに漁 初日見合わせ きょう解禁、強風予想で
越前がに漁が11月6日、解禁された。7日にかけ日本海沖で強風が予想されたことから、三国港機船底曳(そこびき)網漁協や越前町漁協などに所属する福井県内全ての底引き網漁船は5日、初日の出漁を見合わせた。6日の競りも行われない。天候が回復次第出漁する。漁協関係者は「解禁初日に出漁しないのは20年以上記憶にない」としている。
漁船は5日に出港し、日付が変わると同時に一斉に網を入れる予定だった。県底曳網漁業協会によると、越前がにが水揚げされる三国、鷹巣(福井市)、越前、敦賀、小浜、大島(おおい町)各漁港の漁協や組合の担当者が話し合い、5日午前9時ごろに出漁見合わせを決めた。
県底曳網漁業協会の舩木秀二副会長(61)=坂井市=は「解禁を楽しみにしていた人たちには申し訳ないが、乗組員の安全を第一に考えた」と理解を求め、今季の初出漁については「8日以降になるのではないか」と見通しを語った。越前町小型底曳網組合の泉誠会長(50)は「自然相手のことなので(出漁見合わせは)仕方ない。乗組員の命が大事」と話していた。
福井地方気象台によると、前線に向かって南からの風が強く吹き、6日の福井県沖の最大風速は15~18m、波の高さは1.5~2.5mと予想されていた。
漁期は雄のズワイが来年3月20日まで、雌のセイコが12月31日まで。