「越前がには日本で一番おいしいカニ」
田村幸一郎
トップページ > ニュース > 体験 > 気分は大漁 定置網体験 毎日申し込み可 茱崎漁港(福井県福井市)
茱崎(ぐみざき)漁港(福井県福井市茱崎町)の茱崎定置網組合は定置網漁体験会を開いており、誰でも漁船に乗り日本海での漁を間近で楽しめる。体験会を行う船に乗り、“大漁気分”を味わった。
まだ真っ暗な午前3時、19トンの本船「福冨丸(ふくとみまる)」に乗り込み同港を出た。波に揺られながら約10分、網の設置場所に着いた。後ろから来た小型漁船が、網の反対側に回った。
安全のため作業には加わらず見学のみ。まずは網に沿わせた太いロープを引っ張り、2隻で挟むようにして魚を追い込んでいく。海中から網を船上へたぐり寄せて引き揚げていく様子は見ていても迫力十分だ。海面に魚影が見えてくると後はクレーンで一気に。ブリやサバ、マゴチ、イカなどが約500㎏入り、まずまずの水揚げだった。
日の出前の午前5時ごろ、港に戻ると組合員が出荷作業を始めた。魚種、大きさ別に仕分け。コンベヤーで流れてくる魚を素早く分け、氷の入ったトロ箱に詰め、トラックに乗せた。県内の市場などへ向けトラックが出発し体験会は終了する。
定置網の漁期は4~11月中旬ごろ。体験会は午前3時半、正午のいずれの時間で毎日申し込み可能。夏季は昼は出港しない期間がある。料金は大人千円、小学生以下500円。子どもは体重14㎏以上が条件。担当者は「定置網漁を間近で見られる機会はなかなかない。漁師の仕事を体験してほしい」と話した。問い合わせ先は同組合=電話0776(89)7002。