福井県越前町沖で地元漁船が操業中に、体が白色のズワイガニが揚がった。越前がにミュージアム(同町厨)の水槽で展示され話題を集めている。
越前がに漁解禁後の今月9日、地元漁船の底引き網に入っていたという。珍しい色であることから同館に譲られた。甲羅幅は12・8センチ、重さ771・5グラムで、脱皮を繰り返し、最終的な大きさまで成長した個体。
同館の主席研究員、大間憲之さん(69)によると、白色の個体は突然変異として先天的に色素を持たない。海中で白色は目立つ色であるため、天敵から身を守りながらここまで大きくなるのは珍しいという。
同館に白色の越前がにが持ち込まれたのは3回目。山口渉館長(38)は「一般的なカニの赤色と今回の白色で、縁起が良い紅白ガニにちなんだ企画を考えたい」と話している。