「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > イベント > 自由研究は福井県越前町で 越前町観光連盟 夏休みに2体験会 海岸で生き物観察 古墳学び埴輪作り
福井県の越前町観光連盟は、夏休みの自由研究の“お助け企画”と銘打ち、町の学芸員とともに町内の自然や歴史に触れる体験会を7月末から8月中旬にかけて開く。越前海岸の磯観察と、町内の古墳について学ぶ埴輪(はにわ)作り体験の二つを用意。担当者は「親子で越前町の魅力を深掘りしてほしい」と参加を呼び掛けている。
■海岸で生き物観察
越前海岸の磯観察は、越前がにミュージアムのベテラン学芸員大間憲之さん(74)が案内する。午前10時に同ミュージアムに集合し、ズワイガニや福井の海の魚たちを紹介する展示を1時間ほど見学。その後、近くの長須浜海水浴場に移動し、岩場でカニの仲間や貝類などを観察する。
観察後は見つけた生き物の生態を、子どもたちに図鑑で調べてもらう。大間さんは「生き物の面白さ、自分で調べる楽しさを知ってほしい」と話す。
開催日は7月31日、8月7、11日の計3日。大人2千円、小学生以下1500円で、越前温泉露天風呂「漁火」の入浴券と道の駅越前で人気の「越前塩ソフトクリーム」の特典付き。観察用の軍手や網は貸し出すが、水着やサンダルは各自持参。
■古墳学び埴輪作り
古墳を学ぶ体験会は、今年4月に町の学芸員に着任した菱田百花さん(22)が担当する。越前町は17の古墳群が確認されている福井県内有数の“古墳密集地”。菱田さんが、それぞれの成り立ちや出土した埴輪の特徴をじっくりと解説する。
続いて越前焼の窯元を招き、オリジナルの埴輪作りに挑戦。菱田さんは「一口に埴輪といっても、人や動物、建物を模したものなど形状や作られた目的はさまざま。子どもたちが古墳に興味を持つきっかけになれば」と意気込む。
8月6日のみの開催。当日午前10時に町織田文化歴史館に集合する。大人2200円、小学生以下2千円。作った埴輪は焼き上げた後、1カ月ほどで参加者に発送する 。
両体験会とも定員は各日20人。申し込みは越前町観光連盟のホームページから。問い合わせは同連盟=電話0778(37)1234。