越前がにならおまかせ
納谷一也
トップページ > ニュース > 「駅ナカ」43店 準備よし 「くるふ福井駅」 プレオープン 土産品や飲食、一丸で歓迎 3.16開業 北陸新幹線
福井駅高架下の駅ナカ商業施設「くるふ福井駅」は16日の開業に向け、準備が大詰めを迎えている。14日にプレオープンし、従業員がオペレーションを確認。土産品や飲食、ファッションなどの43店が一丸となり、観光客や地域住民を出迎える。
プリズム福井跡地に新幹線高架下の一部を加え、施設面積は約3700平方メートル。店舗数はプリズム福井の27店から大幅に増えた。
コンコース入り口側は、名物の羽二重餅を取り扱う和菓子店の“激戦区”。羽二重餅總本舗松岡軒、栄太楼、村中甘泉堂、錦梅堂(いずれも福井市)の4店舗が自慢の味を提供する。
福井が誇る海産物店では、越前田村屋(同)の壁面に飾られた全長3メートル超の越前がにのオブジェが訪れた人の注目を集めそう。天たつ(同)は、汐(しお)うに原料のバフンウニの殻100個をショーケースに並べ、「ウニ1個から1グラムの汐うにができることを紹介している」(担当者)と話す。
敷地中央を貫く自由通路南側の飲食ゾーンでは、ぼんた(福井市)が「年中、蟹(かに)が堪能できるお店」との看板を掲示し誘客を図る。ジェイズコーポレーション(富山市)のすし店、魚廣は、プリズム福井時代の回転ずし形式を廃止。「対面で会話を楽しみながら、職人のすしを楽しんでほしい」と話す。マクドナルドは県内初となるセルフオーダー機を3台導入した。
県内初出店となるコーヒー、輸入食料品店のジュピターは「旅のお供に、ビールやハーフボトルのワイン、菓子類を充実させた」という。天とてん(金沢市)の福井肉食堂は、三ツ星若狭牛やふくいポークを使ったメニューをリーズナブルな価格で提供。従業員は「観光客だけでなく、地元の人にも楽しんでもらいたい」と呼びかけている。
営業時間や店舗詳細は、くるふ福井駅公式サイトに掲載している。運営する金沢ターミナル開発の山越健司社長は「観光客に福井の魅力を届けるのはもちろん、地元の人が日常シーンで活用し、新しい発見をしてもらえる施設として歩んでいきたい」と話している。