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中瀬康雄
トップページ > ニュース > 「極(きわみ)」驚異の310万円 大幅アップ 過去最高 越前がに漁解禁
福井県を代表する冬の味覚「越前がに」の漁が11月6日、解禁された。福井県越前町の越前漁港や坂井市の三国漁港などで雄のズワイガニや雌のセイコガニが次々と水揚げされた。越前漁港では夜遅くまで競りが続き、午後9時までに最上級ブランド「極(きわみ)」の基準を満たす2.2㎏のズワイガニが過去最高の310万円で落札された。
極はゆでた重さが1.3㎏以上、甲羅の幅が14.5cm以上、爪の幅が3cm以上の基準をクリアしたズワイガニで、2015年にブランド化された。県水産課によると、これまでの最高額は昨年の越前漁港の80万円だった。
5日夜、越前町漁協所属の底引き網漁船45隻、三国港機船底曳(そこびき)網漁協などの10隻、おおい町の大島漁協所属の漁船5隻、小浜市漁協所属の漁船2隻が順次出港。日付が変わると同時に一斉に網を入れた。
越前漁協では午後4時に競りが始まり、同9時までに極と認定された5匹が落札された。三国港では3匹の極が競りにかけられ、地元三国の水産業者が25万~20万円で落札した。小浜漁港では極の水揚げはなかった。
6日午後9時時点の県内の漁港の水揚げ量は、ズワイが約1万400匹、セイコが約23万400匹だった。漁期はセイコが12月31日まで、ズワイは来年3月20日まで。