「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 1999年1月 > 極上越前がに皇室へ献上 坂井・三国、15匹調理
皇室に献上する越前がにの調理が三日夜、福井県坂井市三国町の鮮魚店で行われた。厳選された極上のズワイガニが調理、箱詰めされ、四日に天皇、皇后両陛下をはじめ、皇室に届けられる。
皇室への献上は、一九二二(大正十一)年から戦時中などを除いて毎年行っており、今年で八十三回目。毎年、町内の鮮魚店が持ち回りで調理していて今年は、東尋坊のやまに水産(山野修一社長)が担当した。
三国漁港に水揚げされたズワイガニの中から体長約八十センチ、重さ一・五―二キロの十五匹を厳選。今シーズンから始まった一キロ以上のカニに付けられる「三国のズワイガニ」と記された黄色いタグも取り付けられている。
カニは真水で締め、三十五分ほど釜ゆですると、鮮やかな紅色に。調理員が一匹ずつ調理台に並べて形を整え、冷ました後に箱詰めした。山野社長は「今年のカニはどっしりと重く、身の締まりがいい」と話していた。
献上ガニは四日、県職員が両陛下、皇太子家、秋篠宮家、常陸宮家、三笠宮家に届ける。