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小浜よっぱらいサバ 完全養殖 商業化へ一歩 600匹試験販売 小浜市内3店で提供

2023年04月26日

完全養殖した小浜よっぱらいサバ=福井県小浜市川崎3丁目の「濱の四季」完全養殖の小浜よっぱらいサバの刺し身など。小浜市内3店舗で提供されている 完全養殖した福井県小浜市のブランド養殖魚「小浜よっぱらいサバ」の試験販売が、4月から市内で始まった。天然のサバを海中のいけすで一定期間育てて出荷する従来の方法ではなく、卵の段階から人工的にふ化させて育てる養殖方法で、まとまった数を出荷するのは初めて。天然資源が減少する中、安定供給を実現し販路拡大につなげる方法として期待されており、本格的な事業化を目指している。

 天然魚を捕まえていけすや水槽などで餌を与え成長させる養殖方法は蓄養と呼ばれ、サバ以外の魚種にも広く普及している。一方で、完全養殖は天然資源に頼らない持続可能な養殖方法として注目されている。ただ、商業化には生存率を高め養殖期間をできる限り短くする必要があり、成功例は全国的にもまだ少ない。

 市や県、養殖業者が連携し2016年から始まった小浜よっぱらいサバの養殖事業では、当初から完全養殖に向けた研究を進め、今回ようやく約600匹限定で試験販売にこぎつけた。市内の研究施設でふ化させた稚魚を、体長10cm程度まで陸上で、その後は同市田烏沖のいけすで育て、ふ化から丸2年かけて300gほどに成長させた。

 田烏水産の横山拓也社長(55)によると、通常の出荷では500~600gの需要が高く、完全養殖ものは小ぶり。しかし「味の品質は変わらない」と太鼓判を押す。試験販売は、完全養殖について消費者の理解を促すとともに、料理人に使ってもらうことで市場調査の狙いもある。横山社長は「海の未来を考えれば、絶対に商業化を成功させたい」と力を込める。

 市と同社は「鯖街道拡大!NEXTよっぱらいサバフェア」と銘打ち、試験販売を展開。現在市内3飲食店で、刺し身などのメニューで提供されている。フェアの参加事業者は現在も募っており、スーパーなども可能。問い合わせは市里山里海課=電話0770(64)6024。

 4月25日時点のフェア参加店舗と提供メニューは次の通り。

 ▽旬彩厨房吉のぶ 刺し身(990円)ぬた和え(880円)骨せんべい(550円)▽海幸苑 一匹姿造り盛り(2840円)半身切り身盛り(1630円)▽濱の四季 姿造り(2500円)


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