長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 2012年11月 > 原発事故担当相らに越前がに贈る 敦賀市長が歳暮「配慮は求めず」
福井県敦賀市の河瀬一治市長が昨年11~12月にかけ、細野豪志原発担当相ら11人の国会議員に、1人当たり1万円の越前がにを「お歳暮」として贈っていたことが29日分かった。市長交際費で購入していた。河瀬市長は「東京電力福島第1原発事故の収束に取り組んでいる皆さんの労をねぎらう意味で贈った。原発政策への配慮は求めていない」と話している。
カニを贈ったのは、民主党では細野大臣のほか川端達夫総務相(元文科相)、中川正春防災・少子化対策担当相(前文科相)、前原誠司政調会長、海江田万里元経済産業相と本県選出の糸川正晃党県連代表。自民党は谷垣禎一総裁、石原伸晃幹事長、大島理森副総裁、中川秀直元幹事長と本県選出の山崎正昭参議。
河瀬市長は取材に対し「正規の手続きを経て購入しており、法的な問題はない。使途も公開している」と答えた。市秘書広報課によると、市長が上京した際、お歳暮として本人や事務所に渡していた。慶弔費や祝い、会費などの対象や金額の上限は「交際費にかかる支出基準」として内規はあるが、お歳暮にはないという。 来年度以降について、市長は「福島原発事故が収束し、元の生活が取り戻せたならお礼を込めて贈ってもいいと思う。しかし、先方に迷惑がかかるようであれば配慮したい」と話した。